手術室看護師経験者から新人へのアドバイス

20代/女性
職歴:手術室5年
プロフィール:
現在結婚し、扶養内で高校の養護教諭として働いています。
結婚するまでは、手術室看護師として5年大学病院で勤務。
大学の看護学科を卒業したので、看護師の資格と保健師の資格を持っています。

新人の頃働いていた病院

三次救急の大学病院で、手術室看護師として働いていました。

新人教育の方法

プリセプター制度がありました。
また、定期的に病院全体での新人研修があり、
辛いことや悩みを皆で共有する時間がありました。

新人の頃一番つらかったこと

三次救急の病院だったので、規模の小さな手術から大きな手術まで、
とにかくたくさんの手術がありました。
毎日違う手術につくため、緊張しっぱなし、
予習復習の量がとても多いという状況がずっと続きました。
プリセプター制度といっても、勤務が合わなければ別の先輩がつきます。
先輩によって教え方が違うというのは、混乱し、戸惑います。
また、プリセプターがついている間に全ての手術を経験出来るわけではないので、
ひとり立ちが始まって初めてつく手術がたくさんあります。
もちろん分からないこともたくさんあり、
準備不足や理解不足で先輩や医師に怒られることがたくさんあります。
「人の命を預かっている」という責任から、
新人だからと言ってミスが許される職場ではありません。
分からないことが分からない、そんなこともたくさんありました。
新人のころは、このように毎日が本当に辛かったです。

新人の頃の大きな失敗

手術中、針糸を行方不明にさせ、皆に大捜索をさせてしまったことです。
手術において、体内残存は特に気をつけなければいけないため、
常に全てのものの位置、数を把握しています。
患者さんの体の中に残したまま閉じてしまえば、重大なインシデントです。
新人の頃は、少しでも医師のスピードについて行かなければいけないと焦りもあり、
針糸を飛ばしてしまったのです。
小さな針糸だったので、探すのが困難でしたが、
見つからなければ見つかるまで手術も止まってしまいます。
たくさんの人に迷惑をかけた失敗でした。

新人の頃やめたいと思った?

毎日毎日辞めたいと思っていましたが辞めませんでした。
どんな職業でも、最初は辛くて当たり前だと思っていたからです。
それに、自分のプライドもありました。
1年も続けずに辞めたら、周りはどう思うだろうと考えたら、辞められませんでした。

今新人に対して思うこと

ひたむきに頑張る子は必ず伸びます。打たれ弱い子は必ず辞めます。
1年目では、その仕事の本当のやりがい、楽しさは分かりません。
だから、せめてそれが分かるまで続けて欲しいです。

新人が辛い壁を乗り越えるためのアドバイス

どんなに厳しい先輩も、みんな新人時代がありました。
みんな苦労して、辛い思いをして今の地位を手に入れてきました。
一生懸命頑張っていれば、その姿勢は必ず評価されます。
1年目は出来ないことがたくさんあって当たり前です。
けれど、分からないことを分かるようになりたいという前向きな姿勢、
とにかく一生懸命頑張るんだという姿勢が大切なのです。
そんな後輩に手を貸したくなるのが、先輩というものです。。
職場には、様々な先輩がいるでしょう。理不尽な人、厳しくも優しい人、
知識が豊富な人、信頼されている人。
皆さんはどんな先輩看護師になりたいですか?
理不尽なことをされたから、理不尽なことをする看護師になりますか?
新人の辛さは新人の時にしか分かりません。年齢を重ねるたびに忘れてしまうものです。
ぜひ、皆さんには今の辛い状況を乗り越えて、自分の下に入ってくる新人さんに
同じ思いをさせないような先輩になって欲しいです。
そのためにも、まずは1年続けてみてください。
認められることも少しずつ増え、必ず仕事のやりがいや楽しさを感じられる日が来ます。